2008年03月23日

サゴシのレシピ

サゴシはサワラの子供です。
大きくなると、つまりサワラは1メートル50センチ以上にもなります。
サゴシは、2尺ですから60センチくらいです。
もちろん、サワラのほうが、脂ののりがよく、焼き魚にすれば
脂がジュウジュウと出るくらいです。

サゴシは、全く脂がのっていないかというと
そうでもありません。
脂が「ちょっと」という方には良いですし、
また、サゴシだから合う料理もあります。
最も良いことは、安いこと。
サワラの半分以下で買えます。

最近は、サワラに似た魚がサワラとして
加工されて売られています。
「○○サワラ」というように。


さて、サゴシの料理。
刺身
息の良いサゴシは、刺身にしましょう。
刺身に出来るかどうかは、サゴシ(サワラ)の場合
他の魚と違って、透明感がある身ではないし、
身の柔らかい魚なので、見極めが難しい。

三枚に下ろして、身つやのある物、身割れしないもの
なのですが、・・・難しいですね。
産地からどれくらい経っているかも
一つの目安になります。
獲ってから早くて、翌日、翌々日。
これくらいなら、大丈夫。十分美味しくいただけます。
それ以上は、ちょっと無理ですね。

サゴシは、サワラに比べて、脂が少ないので、
劣化しにくいという利点があります。
サワラ(サゴシ)の刺身で、皿舐めた。
といわれるくらい美味しいのです。
白身、ヒラメや鯛のように、プリプリ感はありませんが・・。
味のある魚。

タタキ
カツオのタタキと同じように、火で炙ってたタタキにします。
ポン酢でいただきます。
カツオと全く同じでかまいません。
ニンニク、葱、お好みの薬味を添えて・・・。
焼くことで、香ばしさと、甘味が出てきます。


蒸し魚
蒸し魚には、サワラも良いですが
サゴシが案外良い料理法といえます。
脂が少ないことが、かえってアッサリとした料理になります。
蒸し料理は、先ず魚に薄い塩味を付けておきましょう。
しお味は、蒸す料理によって、塩の濃さは変えましょう。
だいたい、薄塩にしておけば、失敗は少ないですよ。

サゴシは、鯛の骨蒸しなどと違って、
単品よりも何かと合わせた蒸し物にするのが
良いと思います。
切り身ですから、料理しやすいですね。

大和蒸し(山芋)、そば蒸し(そば)、道明寺蒸し(道明寺粉)
飯蒸し:いいむし(もち米)、
あるいは、包んで蒸す
白菜で包む、春キャベツ(ロールキャベツのように)で包む。


揚げ物には、サワラよりもサゴシ
天ぷらやフライに適した魚を思い浮かべてみてください。
だいたい脂の少ない魚が多いですよね。
キス、メゴチ、アナゴ(アナゴの実は、脂ののった瀬戸内物より
江戸前のものが適しています。)
エビ、貝柱(小柱)・・などなど
どれも、淡白なものばかりですね。

サゴシも小さく(薄く切って)天ぷらにしてもいいのです。
薄く切ったもので、アスパラや葱などを巻いて天ぷらにするのも
いいですね。
フライももちろん最適な食材です。
切り身ですから、使いやすいですし、骨も少なくて便利です。
アジ、イワシほど青魚特有のにおいも少ないですし。

揚げ物(唐揚げ)にしてから、あんかけや煮物に
また、生野菜と一緒にサラダにしても美味しくいただけます。


洋風にも
前述しした、タタキをカルパッチョに

サワラ・サゴシは春のものですから、
ソテーして、菜の花のソース・・とか
ソラマメなども出てきますね。



サワラ・サゴシは、実をいうと、地方によって旬の時期が
違います。
瀬戸内では春(魚へんに春と書くくらいですから)ですが、
関東、東海では秋の方が美味しいと言われます。
寒サワラといいます。

瀬戸内海に産卵の為に入ってくるのが、春以降。
初夏のサワラは、卵を抱えています。
卵が成熟してくると、身は味が落ちてきますが、
卵を抱いている間は、美味しくいただけます。
この卵を使って作られるさわらの卵のカラスミ
香川県の名産です。

サワラ(サゴシでも大きいものにはあります)の白子。真子(卵)は
非常に美味しく、生を輪切りにして煮ると、花が咲いたように
仕上がります。
白子も、非常に濃厚で美味しい。



サゴシ(サワラ)料理で合わせるものは、
そのときの季節のものを合わせるといいでしょう。
「走り」のもの、例えばタケノコ、ソラマメ
「旬」のもの、菜の花、春キャベツ、ワラビやワカメ、木の芽(山椒)、蕗・・。
「名残」のもの、柚子、白菜

青魚の旨みと、白身魚の淡白さを併せ持つ
サゴシを使って、オリジナルの料理を作ってください。



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Posted by アマランス at 09:00 │お魚のお話

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